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vol.1 札幌AI道場に参加

札幌AI道場

こんにちは!dottでソフトウェアエンジニアをしている保住です。

現在、札幌AIラボ(事務局:札幌市 / 一般財団法人さっぽろ産業振興財団)が主催する札幌AI道場に参加しているので、札幌AI道場とはどんなものか、どういった経緯で参加するに至ったのか、どんなことをやっているのかをご紹介したいと思います。

今回参加しているのは、「エンジニアコース(社会人)門下生」で、AI人材育成を行いたいIT企業の社員、IT企業に従事する現役システムエンジニア、プログラマー等が対象のものです。

札幌AI道場とは

公式サイトから引用させていただきます。

札幌AIラボでは、札幌におけるAI人材の育成、AI開発企業の集積、地域企業間の協業や地域発のAI開発の促進を目的として、実課題に基づくAI開発の実証(PoC)に向けた課題解決型学習(PBL)を行うAI人材育成プログラム「札幌AI道場」を2022年8月に開設しました。

引用元: https://www.s-ail.org/ai-dojo/

今回私は、上図の「参加IT企業」として参加し、札幌AI道場としてPBL x PoCを進める立ち位置です。 なお、冒頭でも触れましたが、札幌AI「道場」ということもあり、我々参加IT企業は「門下生」、メンターは「総師範」および「師範」と呼ばれることも特徴的だと思います。

我々門下生は、課題提供企業と協力してデータを作り、課題が解決できるようにAIを学習させることができます。 AIを実践的に学ぶには実際の課題に関するデータを使うことが最も重要な要素の1つですが、それには大変な労力を要することがほとんどです。 札幌AI道場は、課題提供企業に協力をいただきデータを揃えながらプロジェクトを進めることができます。これが札幌AI道場の最大の魅力だと考えます。

参加に至った経緯

私は福島県に在住しており、ほとんどリモートワークしています。(極稀に福島県の郡山オフィスに出社します) 一方で、dottは札幌にオフィスを開設しており、弊社の代表は札幌市在住です。 今回は、代表経由で社内に通達があり、そこで興味を持ち応募しました。

今年の応募要件には札幌在住でなくても札幌に事業所があれば良いとのことでしたので、応募、選考を経て、晴れて参加させていただくことができました。

私とAI

私が最初にAI(厳密に言うと自然言語処理)を自分の手で動かしたのは、2014年のWord2Vecでした。(Word2Vec自体2013年に公開されています)

詳細は割愛しますが、単語同士で加減算ができると知り、かなりはしゃいだ記憶があります。

それからAIについて興味を持ち、X(旧Twitter)で研究者やAIについて発信しているアカウントをフォローしたり、発表されたモデルを動かしたり、たまに論文を読んでいました。(当時はAIという用語はあまり使われておらず機械学習や深層学習と呼ばれていました)

また、通信制の大学に通っていたので、卒業研究ではdottのデータを使わせてもらい自然言語処理の推薦システムの一部を実装したりしました。

個人的な目標

今回、札幌Ai道場に参加するに当たり、私の目標は「アグレッシブに動くこと」にしました。

というのも、門下生にはJDLA認定のE資格を所持しているようなAIを熟知している方もいれば、AIに興味があるというようないろんな方が集まります。私はE資格は持っていないものの、上述のようにAIに触れてきたので、それらの知識や技術を他のメンバーに少しでも貢献できると考えたからです。

具体的には、課題提供企業との要件定義、技術調査や選定、データの前処理、モデルの学習と評価などAIを用いる様々なプロセスで率先して動き他の方にも情報を共有していくような動きをしていきたいと考えています。(定量的な目標ではないので客観的な評価は難しいですが)

ここまでの活動の時系列

札幌AI道場の募集から執筆時点(11月上旬)の流れを簡単にまとめます。

  • 募集〜選考(7月上旬〜8月上旬)
  • キックオフミーティング(9月上旬)
  • チーム、担当課題の発表(9月下旬)
  • 活動開始(9月下旬〜投稿時点)

まとめ

以上が札幌AI道場に参加して1ヶ月の振り返りになります。応募から振り返ったので実際は4ヶ月ほど経過しています。 今後のマイルストーンは、11月に中間発表、2月に成果発表があります。 まずは11月の中間発表に向けてPoCの大枠を定め、必要な技術調査やサンプルデータでの検証を進めていく予定です。

毎月本テーマで記事を投稿する予定で、札幌AI道場は2月まで活動期間があるため、全5回を予定しています。