保育園向け連絡ノートアプリ「ホイクカケル」
LINEを利用した保育士と保護者を繋ぐ連絡ノートアプリ「ホイクカケル」の開発
Summary
保育園での利用を想定した連絡ノートアプリ「ホイクカケル」を開発しました。保育士さんと保護者さんがLINEを介して、連絡ノートなどをやり取りするアプリになります。
多くの人が慣れ親しんでいるLINEをプラットフォームとしているため、ICTへ苦手意識を持つ方でも使いやすく、現在アプリを導入していない保育園の保育士さんがIT活用に向けて第一歩を踏み出せる入門システムです。
ホイクカケルには他のアプリと比べて2つの特徴があります。
①ホイクタス連携
ホイクカケルの一番の特徴となります。
dottで運営するホイクタス(保育の知恵袋サービス)と連携することによって連絡ノートを使うだけで「他の園では似たような状況でどんな対応をするのか」を知ることができる仕組みが備わっています。
②LINE上で動作する
ホイクカケルはアプリをインストールする必要はありません。LINEでホイクカケルを友達登録することで、LINE上で動くアプリとして使用可能です。
「新しいアプリを導入する際に使い方を勉強するのが大変…」という保育園の皆様とディスカッションを重ねて『LINEが使えればなんとなく直感的に使える』設計となっています。
ホイクカケルは保育士、保護者、保育園の管理者それぞれに必要な機能を別画面で提供しています。
ホイクカケルには以下のような機能が備わっています。
- 保育園アプリ
- 職員管理
- 園児管理
- クラス管理
- クラス分け機能
- 保育士アプリ
- 園児の1日の記録
- 検温・排泄・睡眠・食事が記録できます。
- 連絡ノートの閲覧と作成
- 連絡ノートに書いたことを元にホイクタスに登録されている他の園の対応を通知
- 保護者さんからのお迎え時間変更と欠席連絡の通知
- 園児の1日の記録
- 保護者アプリ
- 連絡ノートの閲覧と作成
- お迎え時間の変更
- 欠席連絡
- 連絡ノート忘れ防止の通知
Technology
アプリケーションの構成はdottが得意とするGCPでCloudRunを利用し、Frontend/Backendを構築しています。
今回、ユーザーのUXを向上させるため、LINEプラットフォームのLIFFやMessaging APIを活用し、ログインもユーザーの手間を簡素化するためにLINEログインを採用しています。
また、連絡ノートに記載された保育士のコメントから起きたこと等を抽出するためにOpenAI platformを活用しています。
GCP
- Front-endは、Angularフレームワーク
- Back-endは、ヘッドレスCMS ”Strapi”
LINE
- 保育士の連絡ノートを記入する画面にLIFFを活用
- LIFF(LINE Front-end Framework)は、LINEアプリ内でWebアプリとして動作するため、アプリのダウンロードが不要な技術です。
- LINEログインを利用することで、メールアドレスとパスワードの代わりにLINEアカウントでのログインを提供しています。
- 保護者からの欠席連絡やお迎え時間の変更では、LINE Messaging APIを活用し、LINEトークの通知でお知らせし、電話のような同期対応ではなく、非同期での対応を可能にしています。
OpenAI platform
- 保育士が書いた連絡ノートの文章に園児に対する起きたことの記載があるか?を抽出するためにOpenAI platformを活用しています。
ホイクタス
- 連絡ノートの起きたことから合致する対応方法を抽出するためにホイクタスのナレッジを活用しています。