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英単語の語源学習 – 語彙数を飛躍させるために

おさらい

前回の記事のテーマは、英単語についてでした。

要点をまとめると以下の3点となります。

・現時点の語彙力を測定して実力を把握する
・分かりやすい指標となる目標を設定する
・現時点から目標に到達するために、単語の習得を開始する

小難しく考えずに、数分の語彙力テストをチャレンジしてみると楽しくなると思います。
最初から完璧さを求めたところで、実力も目標も変動するために破綻してしまいます。

とにかく行動をすることに価値を置いてみてください!

語彙数の増やし方

英単語を習得していく際に、大きな視点を1つご紹介します。
これが本記事のメインテーマとなります。

“語源の把握”となります。

前回の記事では、オススメの本、アプリなどの紹介をしました。
より具体的な覚え方の軸となる重要なものとなります。

多くの単語に接触していくと、感覚的に傾向があることを知覚していくと思います。
規則性があることに気がつき、構造を次第に理解するという順序も素晴らしいです。

ただ、それを整然と言語化して説明できますか?
意識的に取り組むことがなければ、非常に難しいはずです。

反対に単語の構造をしっかり学びつつ、基本を元に語彙数を増幅させていく順序もあります。
こちらも同様に重要な習得方法となります。

漢字の場合は?

英単語についての話が、漢字にも共通するの?と不思議かもしれません。

漢字は小学校の授業中でも学んでいたと思います。
最初は、簡単なものから順番に、そして地道に記憶していましたよね。
難易度が低いものから、ひたすら丸暗記するだけでなく、構造も習いませんでしたか?

漢字について、少しおさらいしてみましょう!

漢字のつくりは、7つの部首で構成されています。

・偏(へん): 左側に位置する象形字

・旁(つくり): 右側に位置する象形字

・冠(かんむり): 上側に位置する象形字

・脚(あし): 下側に位置する象形字

・垂(たれ): 上から左下にたれさがっている象形字

・繞(にょう): 左から下に、偏と脚をあわせたような象形字

・構(かまえ): まわりをかこんでいる象形字

それぞれの部首ごとに各々の意味を保持しています。
部首を見るだけで、意味や読み方を類推することが出来ますよね。

具体例として、
魚偏がついた漢字であれば、ほぼ魚の種類のことだろうとイメージできると思います。

英単語の場合

英単語についても、同じ要領で考えていきましょう。

英単語の構造は、
大きく3つに分けられます。

・接頭辞: 先頭に付属するもの
 → 方向、位置関係、時間関係、強調、否定などを表す

・語根: 単語の意味で中核をなすもの

・接尾辞: 最後に付属するもの
 → 単語の品詞、機能、意味を付加する

なんとなく知っているものの、軽視しているのではないでしょうか?
白状すると、私がそうでした…

エンジニアに馴染みが深い単語を例に

1つだけ例に上げてみます。
データをインポート/エクスポートする!とよく耳にしますよね。
これらの単語で違うのは、接頭辞の部分だけです。

import – export
im(中に)とex(外に)
それぞれの接頭辞については、今更説明が不要かもれしれません。

では、共通部分のportはどうでしょう?

port(運ぶ、港)という意味を持っています。
import: im-(中に) + port(運ぶ)
→ 輸入する

export: ex(外に) + port(運ぶ)
→ 輸出する

派生させると…?

このportに該当する語幹を理解すると、他の単語に展開して記憶することが可能となります。

例えば、以下の単語があります。

support: su(p) (下で)+ port
下で支える → 支持する

transport: trans(超えて) + port
超えて運ぶ → 輸送する

opportunity: op(向かって) + port + ity(名詞)
港に向かうこと → 機会

接頭辞、語幹、接尾辞の組み合わせの中から、上手く起点にして派生させる方法は有効な手段となります。
ひたすら単調に覚えていく方法とは違い、想像する側面がありますので楽しいのではないでしょうか。
どんどん知識を連結させていってください!

オススメの書籍をご紹介

本記事では、2点を確認してみました。

・単語を構造に分解して、接頭辞、接尾辞、語幹の理解を促す
・各部首をもとに、展開して記憶する

ご紹介する書籍は、上記に併せて非常に優れた点があります。
・単語をイラストで視覚的に記憶を助ける

それも単語だけでなく、接頭辞、語幹、接尾辞を視覚から記憶に焼き付くように工夫されています。

英単語の語源

最後に

書籍の中で出現する接頭辞、語幹は一部となります。

こちらを学習した後は、他に重要なものを調査してみてください!

いったん基礎ができると、それを拡張するのが簡単になっていきます。
その機会を活かすことで、要領良く語彙数を飛躍させることが可能になります。

英語学習者は全員購入をオススメするくらいに良書です。
ぜひ語彙力増強にお役立て頂けると嬉しく思います!